関東高校テニス大会団体戦を終えて 20232023年06月16日 15:48

顧問の高橋です。

関東高校の帰宅報告をしてくれた部員の中から、3年の杉山兼新のメールを記載します。

※本人の了解を得ています。

 法政ニ高テニス部3年の杉山です。3日間ありがとうございました。自分たち3年生にとってこの関東高校が本当に最後の大会であり、最後の団体戦でした。ニ高テニス部にとって4月から、この約2ヶ月間は本当にいろいろあったと思います。インハイ予選では、メンバーが怪我しており出られない、そんな状況の中でインハイこそ逃してしまったものの、みんなのおかげでなんとか関東高校の出場権を獲得し、今回の大会出場となりました。直前で体調不良者が出てしまい、急遽メンバーも変更せざるをえない事態となり、木曜日に瀬那の代わりに自分が入ることが決まりました。もう本当に最後のチャンスだと、ここしかないと言う気持ちと瀬那以上の役割を果たすと言う気持ちと自分に任せてくださった司さんへの感謝の気持ちが自分の中にありました。外池を始め、輝と優樹と茂貴の4人で最後まで戦う覚悟でした。
自分は、代交代ミーティングの時に新人戦の団体戦で失態を犯してしまったと言う話を後輩にして、それを伝えることが役目だと思っていましたが、プレーで見せることができると思ってなかったのでそう言った意味でも良い機会でした。
茂貴としっかり練習したのは前日で、とにかくギリギリでした。ただ、元ペアということもありコミュニケーションや作戦等に問題がなかったのはとても大きかったです。また、全国選抜で声出し応援を経験しているのも心強かったです。有明のコートは、ニ高のハードと違い、跳ねたり止まったりしてあまり球足が速いコートではありませんでした。それも前日の公開練習の2時間でだいぶ慣れることができました。自分の正直な気持ちとしては、前日から緊張よりも楽しみがとても大きかったです。最後の最後で自分に出番が回ってきたことと、声出しの中での試合がやりたかったのでとにかくワクワクしていてやってやるぞと言う気持ちと昨年の新人戦のようなミスは絶対にしないと言う気持ちでいっぱいでした。
1回戦のVS浦和学院、 1ポイント目から入りはよかったと思います。自分は最初から気持ちも体も乗っていて少し硬かったものの調子が良い時の感覚でした。自分のファーストサーブの確率と茂貴のリターンとストロークのミスが目立ち、4ー5で茂貴のサーブを取れませんでした。チームには本当に申し訳なかったですが、當仲がS1を圧倒し輝が粘り勝ってくれてチームとして勝つことができました。
2回戦のVS東海大菅生はこちらが思っているオーダーではありませんでした。自分たちの相手は、片方のペアを狙うことと、相手のサーブゲームは割り切り、片方のサーブゲームを取ろうということを決めていてそれが実行できました。結果、6ー2で取ることができました。S 1、2も取ってくれて3ー0でした。
3回戦のVS学館浦安、去年はここで負けたので絶対に勝ちたいと思っていました。輝が6ー0で取り、ダブルスの自分たちはずっと競った展開でした。5ー5からこの試合は自分が良くなかったです。タイブレは特にミスが連発して、2ー6から6ー6にしたにも関わらず、取りきれませんでした。それでも優樹がマッチポイントからS1に逆転をして繋ぎ止めてくれました。本当に涙が出そうになりました。次の試合は絶対に切り替えて勝ちきる覚悟でした。
VS日大三高からはインドアコートでした。ダブルスも、この試合は競りました。身体にも疲れが出始めていましたが、シングルスの2人はもっと厳しいと思い、とにかく足を動かして絶対に集中力を途切らせないこと。ツーボレーになっても焦らず沈めたり落ち着いてプレーできました。シングルス2本が勝ったので、タイブレ5ー6で打ち切りになりましたが、内容的には良かったです。
決勝戦は身体がぶっ壊れても絶対に勝つと言う強い意志がありました。相手のダブルスペアに森・大森で負けていて、その試合を観て相手の特徴等を掴んでいたので、それだけを頭に入れて、あとは強気と勢いだけでした。輝は優勢、優樹は劣勢、自分たちはタイで1番最初に輝が逃げ切りました。その時点で自分達は3ー4でワンブレイクされた後でした。優樹は厳しいそうで、ここまでの4試合全て自分たちを助けてくれたので今度は自分たちが助ける番だと、必死になりました。この試合が自分も茂貴も最高の出来だったと思います。
タイブレになった瞬間に2人で三度目の正直で絶対に勝つぞ!と2人で気合いを入れました。自分は学浦戦のタイブレで失態を犯したので大胆に強気に覚悟を決めて、気持ちだけで戦いました。相手のボールがアウトをして6ー4になった瞬間に急に足が震え始めました。茂貴に「とにかくリターンはリラックスして絶対に入るから、あとは俺が動く」と決めました。相手のリターンがストレートアウトした瞬間の感覚は今までの人生にない気持ちと感情でした。喜びというのか言葉に表せなくなり、茂貴と抱き合った感覚をまだ覚えています。
応援の力は、本当に絶大で特に岩澤が毎ポイント 応援してくれたのも全て聞こえていました。全員で勝ち取った優勝です。コートを出て、チームメイトに囲まれた時に勝った実感が湧きました。凱や岩澤を始め、泣いてくれていたチームメイトをみてこのチームで良かった、頑張ってきて良かったと思いました。改めて自分にチャンスをくださりありがとうございました。この経験は一生自分の財産になります。
司さんの仰っていたとおり、『このチームが1番で最高』です。
自分たち最後の団体戦は悔いなく高校テニスを終わることができました。司さん、佐藤先生、同期のみんなと今までお世話になった先輩と後輩、保護者の方々には感謝してもしきれません。そして、自分たち3年生の姿を見て今の1・2年生に、全国で勝って欲しいです。
いよいよこれで、残る試合は関東ジュニアと全日本ジュニアのみになります。最後の最後まで全力で精進していきます。最高の関東高校テニス大会でした。
本当に本当に、ありがとうございました。